指揮者の力

夏の野外本番を無事に終えたのも束の間、
次は毎年お邪魔させていただいている介護施設での演奏に向けて猛練習中。

今度の本番は指揮者不在のため団員指揮での本番なのです。
そのため、少ない練習回数でなんとか形にしようと頑張っていました。

いや~しかし、木管2列目の人数が増えたのが嬉しいですね~~

団内最大人数のパートはトロンボーン。
この日は全員そろってませんが…なんと7人もいるんです。
よく見ると楽器の色、微妙に違うんですねえ。

前に楽器屋さんに聞いた話だと、
イエローブラスは明るめの音、ゴールドブラスは深みのある豊かな音、
という傾向があるそうで。

赤みがかるほど銅の含有量が増えていくらしく、
イエローブラスの銅含有量:70%
ゴールドブラスの銅含有量:85%
レッドブラスの銅含有量:90%
という違いがあるそうですよ。

トロンボーン7人に対して現在総勢4人のトランペット。
人数は少なめですが、トランペットらしい力強く潔い演奏をしてくれる頼もしいメンバーです。

 

トランペットは目立つぶん、そのバンドの品格を決めてしまうくらいの力を持っていると思います。

マウスピースの小さな楽器は、精神状態が音に出やすいと言われていますが
緊張のなかで迷いのない音を出すのはなかなか難しいものです。
よこはま吹奏楽団のトランペットは、自慢のメンバーと自負しています。

この練習部屋もこんなに手狭になってきて、嬉しいです。

2018年6月頃はこんなかんじでした。 ↓ 木管が一目瞭然に違いますね!

で。

話はタイトルの件。

楽器を演奏しない方なら、
「指揮者って、いてもいなくてもあんまし変わらないんじゃない?」
「指揮の重要性がよくわからない」
とか、おそらく一度は感じたことがありませんか?(笑)

ところがどっこい。
指揮者によって演奏はすごく変わるのです。
それがアマチュアであっても。

足立先生から聞いた話ですが、
指揮は図形が大事なんだそうです。
拍子だけとってりゃいいってもんじゃないんですね。

前回の定期演奏会前に、練習中の動画をとって団内で配信したところ
先生はご自分の指揮の反省をしていました ( ゚Д゚)!
「最近うまく指揮が振れないと思っていたけど、図形が汚いうえに肘の位置がうんぬんかんぬん…」
ということで。
先生は仕事で常任指揮者をしてくださっているわけではないのに、
真摯に音楽活動に向き合ってくださっていて、本当に頭があがりません。

指揮法は色々あるらしいので、”これが正解”というのはないようですが
奏者にとっては”吹きやすい指揮”とそうでない指揮はあります。
なんだかよくわからないけど指揮者にグイグイ引っ張られるように良い音楽表現ができたり
奏者の集中力が集まりやすい指揮があったりと
演奏への影響力はものすごく大きいのです。

管理人は昔、テンポが非常にわかりにくい(打点がわかりにくい?)指揮で吹いたことがありますが
ものっっっすごい吹きづらくてストレスでした。
特に、前打ち・裏打ちをやっているリズム隊は、そういう指揮だと辛いですよね。

足立先生の指揮は…
個人的な感想だと、とても息が吸いやすいです。
そして、プレッシャーを与えたりされず安心して吹ける気がします。
また、音楽的に緊張感を出す必要がある雰囲気のところなども
先生の空気感?と指揮のおかげで奏者の集中力が集まりやすいのです。

管理人が学生のときには、何かの機会に飯森 範親 氏の指揮で演奏することがありました。
(飯森 範親 氏…東京交響楽団正指揮者。ドラマ「のだめカンタービレ」の指揮演技指導なども行ったことがある)

プロ指揮者の指揮はすごすぎて、学生だった自分には色々と謎でしたが
何か ものすごいエネルギーに引っ張られて演奏しているような感じで、
バンド全体の音が一気に変化したのは分かりました。
あと、細かいことを口で言わなくてもなんとなく動きでわかるというか…

簡単に言うと「よくわからんけどすごい!!」っていう感想でした(笑)

 

・・・とまあ、
”指揮って大事なんだよ” というのが少しでも伝わったなら幸いですが・・・
伝わりましたかね?(^_^;)

是非、みなさんも演奏会などでは奏者ばかりでなく
指揮者にも注目してみてくださいね。
客席側からだと後ろ姿になりますが、けっこう面白いと思いますよ。

 

そんなことをつらつら考えたのは、
団員だけで演奏しなければならなくなった状況で、指揮のありがたみを感じたからです。
ほんとうに、指揮者って大変なんだなあ と思います。
指揮を振るだけでも大変なのに、
練習をみて奏者にアドバイスを出して、曲を作っていく過程もありますから
相手のレベルに合わせながら言葉を選んだり、練習内容を決めたりしないといけないところも大変です。

次の本番で指揮を引き受けてくれたTuba団員も、
高校時代に学生指揮者だった経験を生かして奮闘してくれています。
そのおかげでこうして練習もできているので、感謝 感謝です。

テンポが一定なポップス曲とかなら、
一回はじまってしまえばあとはドラム任せ~なかんじでできなくもないですが、
次の本番では、なかなかにテンポが変わる曲もあったりして結構ハラハラです。

団員のみんな!
たとえ指揮がうまくいかなくっても、皆で助け合って曲をつなぐんだよ~!

なんて話があって練習は終了。
さーて本番どうなることやら・・・

 

オータムコンサートまであと33日!(9/30 現在)
合奏回数は…あと4回ってホントに…?(;´・ω・)

みなさま11月2日(土)は是非フィリアホールへお越しください!
足立先生の指揮にもご注目!ですよ~~~

入場無料ですがチケットは必要となります。
当日券は14:00より配布予定です。
なくなり次第終了とさせていただきますのでご了承ください m(_ _)m