アンサンブルコンテスト2019~つまらんプライドは捨てちまえ!上達の近道!?~

令和元年12月に行われた神奈川県アンサンブルコンテスト。
職場一般の部の会場は横須賀市文化会館でした。

横浜市 一般吹奏楽団員募集中!

人の脳は不思議です。
違和感に気づかないこともあります。
さ~てどこがおかしいでしょうか!?

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「アンサブル」!!!!

いや、運営してくださる方々のあげ足を取り上げたいわけではなく、単純に面白かったので紹介させていただきました(^_^;) スミマセン…
管理人も経験ありますが、印刷物とか作ってるときって文字のミスはありえないところでやっちゃったりするんですよね。作っている本人たちは全く気がつかないのが怖いところです。

 

この本番会場に着く数時間前、出場チームの木管三重奏は団員達の前でお披露目をやろうとしていました。
準備中の三人。ニコニコして余裕そうですね!横浜市 一般吹奏楽クラリネット募集中!

アンサンブルの練習は、楽団の全体練習とは別の時間・別の場所でやっているので、他のメンバーはアンサンブルチームがどんな演奏をするのか知りません。
アンサンブルメンバーは大人数の前で演奏する機会もほとんどないので、場合によっては「本番で初めて多くの人前で演奏する」ということになります。

一番力を発揮したい本番が、一番慣れない状況だというのは…緊張してしまいそうですよね。
そんなわけで度胸試しも兼ねての団内お披露目というわけです。
ただいま準備中 ↓

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まーこれが意外と本番より緊張したりするケースもあったり。
お互いに良く知っているからこそ、自分の演奏を聴かれるのに変な緊張を感じてしまう人もいるかもしれません。
「知ってる人に演奏聴かれる」のと「不特定多数に演奏聴かれる」のと、皆さんはどっちが緊張しますか?

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あとは単純に、団内お披露目では聴いてる人との距離が近いですね。
これはちょっと緊張するかも…

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団員も真剣に聴いています。
(ほう…こんな曲をやっていたのか~)

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アンサンブルの話題の時は毎回のように書いている気がしますが、アンサンブルで大変なのは演奏技術だけではなく練習方法です。
メンバーの中に、効率よく効果的な練習をアドバイスできる人がいればいいのですが、それはなかなか難しいことです。吹きながら課題を見つけることも難しいですし、できないことをできるようになるためにどうしたらいいのか、というアドバイスはもっと難しい。
一番いいのは第三者にレッスンを受けることなんでしょうが、毎回のようにはできません。

今回の木管三重奏メンバーは三人集まるといつもヘラヘラ じゃなかったニコニコしている雰囲気ですが、実は練習もそんな雰囲気だったそうで(笑)

「じゃあ練習はじめますかー」
「とりあえず通してみよう」
♪~♪~♪~(演奏)
「終わったね」
「どうしよう」
「どうしようか…」
「全体的に微妙だけど…どうしようか~ハハハ」
「ね~。じゃあもう一回やってみよう」
♪~♪~♪~(演奏)
「終わった」
「・・・」
「・・・」
「全然ダメだね~」
「え~どうしよっか~」
「ね~」
「とりあえず買ってきたドーナツでも食べながら考えよう」
「えっ、オイシ~なにこれ~」

と、まあこんなかんじだったのではないかと。(話を聞く限りの想像)

練習三回目くらいで「これは本格的にまずい」と痛感した木管三重奏メンバーは、助けを求めることにしました。
他の団員に。
それはまあすごい勢いで。

「誰か!!11月の5日と13日の夜で空いてる人いない!?」
「え。なんで」
「アンサンブルの練習みて!危機的状況なの!!」
「いや、自分金管楽器だから木管のことよくわからん…」
「それでもいいから!ていうかほんと誰でもいいからお願いします」
「え。誰でもいいんだ…」
「いや!よくないけど我々三人でやってるより全然いい!!」
「そ、そんなにひどいの…?」
「お願い!ほんっとお願いします!!一生のお願い!!」

…という懇願により団員数名が練習をみることになったそうで。
中には休団中団員や退団した団員もいたということで、幅広く協力を仰いだようです(笑)

そんなわけで前回の写真の答え。
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Q、最後のアンサンブル写真は”木管三重奏だけの練習場所での写真”ですが、なぜ三人共写っているのでしょうか?
A、練習を見に行ってあげた団員が撮ったから。

 

協力を仰ぐ勢いはそれはもうすごかったですよ。
「11月13日空いてる!?ありがとう!!じゃあ来て!!」
「11月21日はだめ?23日は!?30日は!?」
「AさんとBさんはこの日空いてるの!?じゃあ二人とも来て!人は多い方が助かる!!」
といった具合にグイグイと周りを巻き込んでゆきました。

ある日の練習は、面白いことにトロンボーンとチューバと打楽器団員が三人そろって練習をみてあげたそうです(笑)
「あ。でもアドバイスは優しく言って下さい」
「キツイこと言われると泣いちゃう」
「オブラートに包みながら…」
みたいな注文もあったとかなかったとか聞いていますが、とにかく練習は真剣にやったようですよ。

他の団員の力も借りて、団内お披露目も終え、いよいよ本番。

\ いってきま~す /
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今回の木管三重奏は、この三人がよくがんばったのは言うまでもありませんが、やはり助力した団員達の力が大きかったと思います。
かしましい三人娘に協力してくれた皆さん、本当にありがとうございました(笑)
(いや、かしましいのは三人のうちの二人かな…)

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この三人の強みは、変なプライドがなく素直なところかなと管理人は感じました。
そして目的のために手段を選ばないという強引さと…(笑)

大人になると素直に人に助けを求めるのってしづらくなりませんか?
そうでなくても、楽器を吹いてる人って変なプライドがある人もいたりして、「自分は上手い」と思っていたり、上手いと思っていなくても人のアドバイスを素直に聞けなかったりする場合もあります。でも、そこにはアドバイスをする側の言い方に問題があり、聞く側が素直に聞く気持ちを失くしてしまう場合もあったり。

練習をみてくれた団員達は一緒に真剣にとりくんでくれたので、いいメンバーに恵まれたんだなと感じました。

「自分では改善点がうまく見つけられない」という現実を冷静に受け止めて、有効と思われる対策を打つために、素直にありのままの現状をさらけだし助けを求める。

これ、簡単なようで意外とできないことです。
精神的に問題を抱える人ほど、現実を受け止められないし人に弱みを見せたくないので助けは求めづらいものです。(あとは「皆社会人で忙しそうだから悪いな」という遠慮で頼めなかったりもしますね。)
つまらないプライドは捨てて、素直に行動するほうが演奏上達の近道にもなるということでしょう。

大人の趣味で集まっている、大人の楽団だからこそ
精神的に成熟した人が集まって助け合いながら、楽しい活動をしていけたらいいなあと思います。
忙しいのもお互い様、ということで。

 

と、きれいにまとまった(!?)ところで今回はおしまいです。
2020年アンサンブルコンテストは開催できるのか…開催できるなら、うちの楽団からはどんなチームが出るのか楽しみです!
今は辛抱しながら力を蓄えておきましょう (^_^)

この外出自粛期間に素敵なアンサンブル曲をいっぱい聴いて研究するのもいいですね。
「アンサンブルコンテストで点数を稼ぎやすい曲」ではなく、「編成を生かした響きが美しい名曲」を是非探してみてください。