第八回定期演奏会レポート【前編】

演奏会前の週間天気予報をこんなに気にした時があったでしょうか。
いや、ない。(反語)

 

これまでよこはま吹奏楽団の演奏会は天気に恵まれていることが多く、雨の心配をしたことがありませんでした。が、今回は一週間前から雨予報が出ていて、降水確率70%~60%をウロウロしていると思ったら4日前くらいには降水確率50%くらいになってくもりマークに変わり、「よし!そのままそのまま~」と思っていたら2日前にはまた降水確率が上がり…と、天気予報に一喜一憂する日々を過ごすことに。

天気ばかりはコントロールできないので運を天に任せるしかないですよね。
そして迎えた当日、幸いなことに朝はかろうじてくもりを維持していました。どしゃぶりじゃなくてひとまずよかった!

手際よく、舞台の準備を進めます。

受付準備の配置も完了。いつも団員に書いてもらっている催事名も目立っています。

磯子公会堂さんは以前にも演奏会で使わせていただいたことがありますが、以前に比べて団員数が増えたので舞台上の人口密度が高くなりました。前にも同じステージに乗ったことがある団員は「あれ、こんなぎゅうぎゅうだったっけ…」となっていたようです。

リハーサル開始!

二部ポップスステージはじめの曲、ドラゴンクエストⅠ序曲では、ホルンのファンファーレからはじまります。

メンバーが増えたホルンパート。人が増えたぶん、やはり合わせることが難しくなりますがパート練習をしてがんばってきたようです。本番でその成果が発揮できるでしょうか…!?

どの楽器の奏者もスタミナの限度はあると思いますが、リハーサルの難しさは「体力の温存」だといつも感じます。本番で一番良いコンディションになるよう調整したい!のはわかっているのですが、リハーサルでついつい吹きすぎてしまうんですよね。

リハーサルは音のバランスをとったりする調整がメインですが、本番前最後の練習時間でもあります。

あとほんのわずかでも、良い演奏に近づけるならできる限りがんばりたい。
そんな気持ちが指揮者にも奏者にもあるので、つい力が入ってしまうところもあります。

リハ―サルではソリストの確認も大事な作業。
ソリストの音がちゃんと聞こえるか、マイクを使う場合は音量や立ち位置なども調整します。

相変わらず聴かせるソロを吹くテナーサックス。

ミュートを動かしながらの難しいソロのトランペット。
「う~ん、う、腕が・・・」とぼやいていました。

ウイスキーがお好きでしょ、の曲のソロを担当したトロンボーン。ウイスキー好きそうな雰囲気が伝わる良い音色で吹いていました。(どんな雰囲気?)

楽団在籍歴は長いものの、実はソロが初めてだったホルン。ホルンはポップス曲でのソロがほぼないのですが、今回は珍しくソロがありました。
実は手を骨折して楽器が吹けない期間もあり、紆余曲折ありましたが…本番にまにあってよかったですね!

そして、今回の演奏会で大役を務めたオーボエ。
オーボエフューチャーの曲を演奏することになり、オーボエにとっては難易度がとても高い曲をやることになりました。

指揮者も推している当団自慢のオーボエ。約3分の曲のあいだ、メロディーラインをずっと吹くというソロ中のソロ。もともとオーボエはソロの多い楽器で、”心臓に毛が生えていないとできない”と聞いたことがある気がしますが、緊張に負けずソロをしっかり演奏できるというのは本当にすごいことです。ノリが良くにぎやかな曲のソロにも難しさはありますが、静かな曲の聴かせるソロほど緊張するものはないのではないでしょうか。

さて、今回の演奏会で心配だったのは「ミュート」です。

トランペットとトロンボーンの人にしかわからないかもしれませんが、ミュートの着脱は忙しいのです。それがテンポの速い曲ならなおさら!しかし、ミュートの大変さは着脱だけではなく「ベルにしっかりはまるか」という点もあります。ミュートはコルクがついていて、それが滑り止めになってベルにとどまるようになっていますが、(こんなかんじ↓)

難しいのは、はめるときの力加減。力いっぱい押し込んでしまうと外すときがスムーズにいかず大変。かといってゆるくはめてしまうと…

ガシャーーーン!!!

と、ミュートが落下する悲惨な音がします。
これが曲中に起こると事故ですよね。

練習中には何回もそういう場面があり、トランペット・トロンボーンメンバーは「やってしまった…」という顔をしていたことでしょう。どちらかというと、トロンボーンのミュートのほうが重さもあるせいか、落ちやすかったような気がします。(スライドを動かす関係で楽器が動いて落ちやすい、とかあるのでしょうか?)

そんなわけで、管理人は本番にその事故が起こらないことをひたすら祈っていました。果たして本番はどうたったのか…!

 

後編か中編へ続く!!!