吹奏楽でバレエ音楽の名曲を

どうも。No.2です。

次回4月21日にみなとみらい大ホールでの演奏会で、よこすいはバレエ音楽に挑戦します。

バレエ…自分には縁がないと思っていましたが、そういえば一昔前にバレエの先生をしている友だちから、ほんのさわり程度ですがおそわったことがあります。

種類でいえばクラシックバレエにあたるのだと思いますが、姿勢ひとつひとつに〇番と名前がついていて、動きが厳格に決められているそうですね。
唯一「1番」の脚のかたちだけは、かろうじて覚えています。

ちなみにそのお友だち、バレエ踊れるんだからさぞほかのジャンルもそつなくこなせるのだろうときいてみたら、自由度が高いダンスはぜんぜん踊れない、なんなら動きおかしくて笑われる、と苦笑いしていました。笑

そんなバレエに使われる音楽がどんなものなのか、ちょっとお勉強してみます。

(だいぶ前の練習風景写真を挟みながら・・・)

バレエを想像したときに紐づく音楽というと、オーケストラやオペラのイメージではないでしょうか。

バレエそのものは、かなり古くから存在していたようです。イタリア・ルネサンスのダンス儀式がバレエの起源とされているといわれ、その後フランスの宮廷で盛んに踊られるようになります。その頃のバレエ音楽は、あくまでも踊りの伴奏のためにつくられるものであり、音楽家の間でもそれほど重要なジャンルとはみなされていなかったようです。アルバイト感覚とも表現されていますね。

そこからロシアに伝わり、やがてチャイコフスキーによって「白鳥の湖」「くるみ割り人形」「眠れる森の美女」の3つの有名なバレエ音楽が生み出されたのが19世紀後半。これらの曲の誕生により、バレエ音楽そのものが芸術作品として認知されることになりました。
ただ、初演された当時の評判はあまり芳しくなく、だいぶ月日が経ってから評価されるようになったそうです。この3大バレエ音楽以前につくられた曲が見直され再演されるようになったのも、近年のこと。

ちなみに、バレエに歌は伴っていません。それなのにオペラのイメージがあるのはなんでかと思い調べたところ、グランド・オペラという、オペラの途中にバレエを挟むことが慣習となっている形態があること、全体に舞踏場面が多いオペレッタという形態でバレエのシーンが組み込まれることがあることを知りまして。きっと私のあたまの中でなんだかいろいろ混ざっていたのかなと。
ミヨーという作曲家はバレエ音楽でダンサーに歌わせようとしたのに、本番でダンサーが歌わなくてトラブルになったという記録もあるみたい。バレエも試行錯誤してきたんだ…

今回よこすいで演奏する「シルヴィア」は、白鳥の湖より1年早い1876年に初演された、フランスで生まれた作品です。当時はそれほど有名にならなかったようですが、1952年の再演を機に人気作品の仲間入りを果たしました。
白鳥の湖の作曲者であるチャイコフスキーが、「もし私がもっと早くこの作品を知っていたら、私は『白鳥の湖』を作曲しなかっただろう」と絶賛したといわれています。

「シルヴィア」は主人公の名前でもあり、狩りの女神。アミンタという純朴な羊飼いの若者との愛の物語がバレエと管弦楽によって描かれるギリシャ神話由来の作品。
劇中では第1幕~第3幕、全26曲で構成されていますが、今度の演奏会ではバレエ組曲として4つの楽章を演奏します。
バレエ組曲とは、バレエ音楽から作曲者が主要曲を抜粋し、演奏会用の曲として編集したものをいいます。

この作品で最も有名な曲が「バッカスの行列」という行進曲。単独で演奏されることも多く、バレエに疎い私でもさすがにきいたことある旋律でした。初めて合奏で吹いたとき、あぁこれかぁ!みたいな。組曲のトリに演奏します。

個人的には、2楽章・3楽章も好きです。木管勢大活躍。
苦手意識高めのワルツに、弦楽器の奏法であるピチカートを管楽器でやるという難題続きではありますが、バレリーナが軽やかに弾んで踊る姿を目に浮かぶようなメロディーです。
動きがぎこちないとか、重々しくて足音がドタバタきこえそうとか、そんな風景が見えることのないようにしたいですね!(ただのプレッシャー)

そんなバレエ音楽の名曲を演奏する演奏会は、4月21日(日)です。
ぜひ、みなとみらいホールでバレエ音楽をお楽しみください!

おかげさまで予約が700席超えたようです。
ぜひお早めにご予約ください。詳細はこちらからどうぞ!