わかりやすい指揮 とは!?

もう二月ですね。
ご挨拶がおそくなりましたが・・・
旧年中はお世話になりました。本年もよこはま吹奏楽団をよろしくお願いいたします!

お正月休みと、1月の三連休があったにもかかわらずブログ更新が滞っていました。
面目ない。
どうしてお休みの日ってあんなに時間が経つのが早いんでしょうね。

さて。昨年12月1回目の練習風景です。
この日は初めて使うホールでしたが、広くてとても快適でした。横浜市一般吹奏楽団 団員募集中

建物内にあるステンドグラス。良い雰囲気です。横浜市一般吹奏楽団 団員募集中

年末お忙しい中、足立先生に来ていただいてます。横浜市一般吹奏楽団 団員募集中

ところで、最近団員と話していて思い出したのですが・・・
みなさんは「わかりやすい指揮」と「わかりにくい指揮」を実感したことはありますか?

自慢になりますが、よこはま吹奏楽団常任指揮者の足立先生の指揮はとてもわかりやすくて親切です。
管理人は、真剣に吹奏楽にとりくんだ高校時代の顧問が足立先生だったので先生の指揮が当たり前のように感じていたのですが、それは大きな間違いでした。
社会人になって複数の指揮者のもとで演奏しましたが、中には「わかりにくい指揮」でストレスを感じながら吹いていた時もありました。
その後いろいろあって足立先生の指揮で吹けるようになったのですが、「いや~~~やっぱり吹きやすい!!!」と感動したものです。横浜市一般吹奏楽団 団員募集中

そもそも、「わかりやすい指揮」と「わかりにくい指揮」とは何か。
指揮の良し悪しは素人にはなかなか判断がつかない気がします。
指揮法には様々な種類があるようで、「これが正解」というのはないそうです。(難しいものですね…!)

(ちなみに・・・この記事を書くにあたり、指揮法にどういう種類があるのか調べようとネット検索したのですが、「四季報」がヒットしました。そして結局詳しいことはよくわかりませんでした・・・)

ただ、奏者として「わかりやすい」と感じるのは「打点」がみえることでしょうか。
指揮の基本は、音楽の拍子をとること、つまり拍を伝えることだと言えます。
「打点」とは、拍を示す位置のこと。拍を示す位置がふわっとしていたら、どのタイミングで音を出したらいいかわからないですよね。

横浜市一般吹奏楽団 トランペット募集中

一度経験したことがありますが、打点の見えない指揮者のもとで吹いたとき、いわゆる「後打ち」(裏拍で音を出すこと)をどのタイミングで吹いたらいいかわからず(これ、前打ちになってるんじゃないか!?)という状態に。
打点がわからないと、奏者に迷いが生まれ音楽のタテのラインが揃っていきません。横浜市一般吹奏楽団 バスクラ募集中

指揮は空間を叩くため、「打点」を作るのは難しいです。
足立先生も若いころに指揮法を習いに行ったそうですが、とにかく打点が打てるようにそれだけをひたすら練習したそうです。具体的には、”一拍振り下ろす動作”を延々とやっていたとか・・・でも、そのひとつの動作だけでもダメ出しをくらい続けていたそうです。横浜市一般吹奏楽団 打楽器募集中

これは聞いた話ですが、指揮の図形がきちんとしていることも大事な要素らしいです。
四拍子、三拍子、二拍子など、音楽にはいろんな拍子がありますが、拍子によって指揮者が描く図形は違います。
図形というと単純な三角形や四角を思い浮かべますが、指揮の図形はちょっと違います。(興味のある方は検索してみてください)
たとえば三拍子の場合。単純な三角形ではありませんが、わかりやすく説明するために三角形としましょう。

1拍目と2拍目、3拍目の拍の長さは、図形の通り均等です。
が、もしこれが次のような形ならどうでしょう。

1拍目、2拍目、3拍目の長さはどれもバラバラです。
これがもし、毎回図形がまちまちで1拍分の長さが定まらなかったりしたら、奏者はテンポがわからずとても吹きづらくなってしまいます。
三拍子の曲で150小節あるとしたら、当然150回同じ図形を作るわけです。
指揮者の真似事をしたことがある人ならわかると思いますが、腕がものすごい疲れます。きちんと指揮できてなくても疲れます。だいたい、腕を上げ続けてるだけで疲れます。つりそうになります。

もちろん、曲の雰囲気を変化させるためにだんだんゆっくりにしたり、急に早くしたり、音量変化をつけるために小さくしたり大きくしたりなど変化をつける場合はありますが、基本の図形は同じです。
同じものを150回作るなんて狂気の沙汰じゃありませんか…?しかも同じテンポ感でとか。横浜市一般吹奏楽団 ホルン募集中

速いテンポで振るよりも、超ゆっくりテンポで指揮を振るほうが大変そうですよね。
でも、指揮者にとっては一曲の中で拍子がコロコロ変わったり、変拍子が入ってきたりするほうがやりづらいという話も聞きます。(そのへんは人によるのでしょうが…)

今回は、「打点」と「図形」の話をしましたが、指揮者の大事な要素は指揮の技術だけではありません。
次回はそのへんの話を書いてみようかなと思います!
お楽しみに!(^o^)丿