一般吹奏楽団の活動について、いま思うこと

おひさしぶりです。
このブログの更新もたいぶ止まっていました。

2021年5月に、なんとか演奏会を開催できたあと、見学者の受け入れも再開し新しい仲間も増えました。
このような状況で入団してくれた仲間には感謝ばかりです。

横浜市一般吹奏楽団 団員募集中

現在よこはま吹奏楽団は縮小活動中です。
正直なところ、活動をしていることをブログで書くのは抵抗がありました。
「楽しく活動してま~す♪」
というのはちょっと違うな、とか。
かといっていろんなことを配慮し文章を作るのは相当なエネルギーがいりまして。
そもそもアマチュアバンドが活動することってどうなんだろう、とか考えだすとキリがありません。

今回は、いまの楽団の状況のお知らせも兼ねて管理人が感じていることを書きます。

まず、楽団の活動についてですがQ&A方式で。
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Q、活動しているの?
A、感染対策をしながら縮小活動中。
感染対策は人との距離がとれる広めの練習場所でないとできません。広い練習場所の確保が難しいため、月2回程度の合奏を実施し活動をしています。

Q、本番の機会もないのに何を目指して活動している?
A、来年5月に定期演奏会を予定しています。今はそこに向けて練習中です。
(演奏会詳細は別途お知らせ予定)

Q、感染状況の変化によって、活動を休むことはできる?
A、できます。
コロナ禍になって以降、団員で話し合って縮小活動をしていくことを決めましたが、感染状況は変化していくものですし団員の不安に感じる気持ちも変化していくものです。
活動に参加するかしないかは団員一人一人がよく考えたうえで決めてもらい、月ごとに活動するかしないかを選択することができます。(ただし楽団の維持には一定の資金が必要なため、活動休止中でも一定の額は納入していただきます。)
なお、練習場所が使えなくなったり、活動団員が極端に少なくなれば合奏は実施できないので楽団活動自体も休止となります。
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横浜市一般吹奏楽団 打楽器募集中

活動するかしないかは、それぞれが自分の集めた情報をもとに自己責任で判断することです。
「みんなやってる(やってない)から」という他人に流されての判断ではなく、自分の頭で考え決めることです。
でも、これって当たり前のようでいて意外と難しいし労力を使います。
信憑性のある判断材料を集めることと、自分が責任を負う重さは、楽なことではないです。

情報が溢れている世の中だからこそ、なにが正しい情報かわかりません。
TV報道は情報に詳しくないタレントが不安を口にし埒があかないようなものばかりを見かけますし、専門家と呼ばれる人が登場しても結局ハッキリしたことは言えないので曖昧なかんじです。
未知のウイルスなんだから先が読めないのは当たり前ですね。未知だからこそ、不安が大きくなるのも当たり前です。ある程度研究結果が出てきてワクチンが開発されても、また変異株が出てきたりと状況は変化しますし。

「ゼロリスク」で生きることは不可能なので、どう折り合いをつけて生きていくか。
それを決めるのは自分であり、人それぞれ折り合いのつけ方は違います。
こういった考え方から、楽団の活動についても「団員一人一人が活動するかしないかを決める」という方法をとることにしました。

団としての方向性は、大雑把に言えば「可能な範囲で活動を継続していく」です。

一般吹奏楽団で、うちのような母体もない団体が消えるのはとても簡単です。
活動をしないで人が離れればあっという間になくなるでしょう。
一切活動をしない期間を設けることも考えました。しかし、活動をしなくても一定の維持費がかかり、金銭的な問題もあります。
仮に一切活動しない期間を設けたとして、「じゃあどういう状態になったら安心して活動ができると言えるのか?」を考えると、明確な答えを出すのは難しいです。

横浜市一般吹奏楽団 団員募集中

他の吹奏楽団さんも、それぞれ苦渋の決断をしていると思います。
「たかが趣味でやってることなんだから無理してやることじゃない」
というのは本当にそうだと思います。少しでも不安に思うならやらなくていいです。

一方で、音楽活動をする時間が活力になる、というのも事実です。
家、職場、というコミュニティだけでなく、別のコミュニティを持ち気分転換をするのは良い精神状態を保つことに繋がる気がします。
ちょっと話がそれますが、趣味の場のいいところは、年齢や地位(肩書?)に関わらず、好きなものを対等に楽しめる人間関係を作れるところなんじゃないかと感じます。

極端な例ですが、会社社長でも音楽サークルの中で初心者だったらちょっとした役割しかできないです。
逆に、会社で仕事ができないレッテルを貼られて平日はみじめな気持ちを抱えてる人でも、趣味の場ですごい技術を持っていたら、そこでは輝けます。
コミュニティごとにその人の役割や存在価値は変わるものですが、限られたコミュニティだけにいるとそこでの価値がすべてのように思えて気が滅入るパターンは多いのではないでしょうか。
自分の好きなことができる時間を持ち、好きなものを共有できるコミュニティで良い人間関係が作れたら、他のコミュニティで辛いことがあっても耐えられるかもしれません。

・・・と、こういうことを考えると、「趣味なんだから」と一概に軽いものとして扱うことはできないです。
精神的な支えは目に見えないし、人それぞれ精神的な拠り所の大きさなんてわかりません。

横浜市一般吹奏楽団 トランペット募集中

えー、こういう話を書くと
「精神的に支えになるならリスク抱えても音楽活動したいってこと?」
って話になりそうですが、当たらずとも遠からず…でしょうか。
身体が大事か、心が大事か、という問題ではなく、いろんな要素のバランスというか折り合いの問題なのか…
難しいですね。

リスク、という点も考えだすと難しいです。感じ方の違いもあります。
平日ふつうに出勤して仕事してるけど土日引きこもることでリスク下げられてる、と感じるのか逆にあんまり変わらないと感じるのか。
はたまた、感染して悪化するリスクと交通事故に遭うリスクとどっちのほうが高いのか?とか。そんなことわかるわけありませんが。

怖いものを怖いと思いすぎると何もできなくなります。
「事故に遭うかもしれないから外出できない…」ってなります。

なにもしなければリスクは生まれません。でもそれでは生きていけません。
この世に生まれた時からリスクだらけで死とはずっと隣り合わせです。
明日、全く予想しなかった理由でこの世を去るかもしれません。
みんな「自分は数年後も元気に生きている」と根拠もなく信じているからこそ普通に生きていられるとこありますよね。「明日死ぬかも」と常に本気で思っていたら精神がすり減ります。
明らかに高まっているリスクがあるなら避けるように生きるのは当然。
あとはどこまで避けるか、というその方法が問題です。

結局また元に戻る気がしますが、
「状況に合わせて自分が信じられる情報から自分で行動を決めていく」ことが後悔しない方法なんでしょうかね?

団員の皆さんには、「人に流されて行動を決めなければよかった」と後悔しないよう、くれぐれも自分の頭で考えてほしいと思います。

横浜市一般吹奏楽団 打楽器募集中

合奏をしている時間はやっぱり楽しいです。
人と音が重なる感覚が楽しいから、吹奏楽をやってるんだと思います。

この前の練習日、打楽器マニアな団員がめっちゃ高い楽器買っちゃって金欠だとかいう話を聞いて皆笑ってましたが、こういうご時世だからこそ、そういうのいいな~って思います。
今は危機感がまた高まっていると思いますが、もう少し落ち着いた状況になってくれるといいですね。

横浜市一般吹奏楽団 団員募集中

次回練習予定日は9月後半ですが、見学受付も継続中。
見学ご希望の方はお問合せ下さい。
トランペット大募集中です!
詳細はこちらからどうぞ(^o^)丿