第八回定期演奏会レポート【後編】

もう7月になってしまいました。今年も残り半年…!? Σ(゚Д゚)

演奏会レポート、今回でようやく終了です。
前回(第八回定期演奏会レポート【中編】)はクラアンサンブルリハが終わったところまででした。
その後短い昼休憩をとり、本番衣装に着替えてステージに集合。お手伝いいただくスタッフさんのご紹介をして、毎回恒例の写真撮影!

こちら(二枚目)↓のポーズは「オー!」と言ってるように見えますが実は違います。
ちゃんと今回の演奏会に関係あることを言いながらシャッターをきってもらっているんですが、答え合わせはのちほど!

クラパートはパート写真をせがんでいる様子。(後ろの方では打楽器パートリーダーが何やら調整中?)

それにしてもメンバー増えましたね。そして特殊管も増えました。立派です。

その頃、ホール入口は大変なことになっていました。
開場時間よりも早めに来ていただいたお客様が長蛇の列となってしまい、列の整備もご案内もスタッフの手が足りない状態となっていました。

受付対応の係を担当していたクラリネットパートリーダーは、開演前のクラアンサンブルの演奏時間ギリギリになって舞台裏へダッシュ。受付は混雑状態が続いていたため、落ち着かない気持ちでアンサンブルに臨むことになったかもしれません。
会場内もお客様の入場でざわついている中、はじまったクラリネットアンサンブル。曲は「ハウルの動く城」でした。
リハーサルでは絶不調だったにも関わらず、本番は見事挽回!!
演奏が終わりクラメンバーが礼をして客席を見ると、たくさんのお客様が入っていて驚いたそうです。
アンサンブルには出なかったクラメンバーからも「よかったよ!」と称賛が。ほかのパートの団員達も拍手を送っていました。

開演前、クラリネットアンサンブルのおかげで少し温まった場内。
そしていよいよ開演です。

オープニングは吹奏楽人みんな大好き(と言っても過言ではない)「アルセナール」。根強い人気に納得の、吹奏楽ならではの良さが詰まったような一曲です。

今回の演奏会も、第一部ステージの司会は団員が務めましたが…
実はギリギリまで引き受けてくれる人がおらず大変困った状態でした。そんな状態のなか「やってもいいですよ」と言ってくれたのが打楽器のO君。

始まる前は「緊張するな~」とニコニコしていましたが、話し方は落ち着いていて聞き取りやすく、とっても上手に司会をしてくれました。アンケートコメントでもお褒めの言葉をいただいていましたね!

 

二曲目の「ガリバー旅行記」は、同名の小説を題材とした曲で、ストーリー性の高い4楽章から構成される曲でした。嬉しかったのは、お客様アンケートで『初めて「ガリバー旅行記」を聴きました。情景が目の前にうかんでくるようで、とても楽しかったです。』というコメントをいただけたこと。
知っている曲を聴くのは誰しも嬉しいものですが、初めて聞く曲を楽しいと思ってもらえるのは、奏者としてとても嬉しいです。
今回、司会者の曲紹介とパンフレットに掲載した曲紹介の文章も、作成を担当した団員達の工夫がありました。「どういう文章にすれば曲の雰囲気が伝わるか」「曲の面白さを伝えるためにはどういう内容がいいのか」「難しい表現ではなくわかりやすい言葉で」などなど、いろんな工夫を凝らしてもらった結果、ガリバー旅行記という曲の面白さが伝わる文章になったのではないかと思います。そして、それを読んでいただいたお客様が情景を思い浮かべながら曲を聴き、「楽しい」と感じてくださったのなら、こだわった文章の効果があったに違いありません。

司会者の原稿やパンフレットに掲載する曲紹介の文章を考える係があり、複数の団員達が手分けして情報を集め文章をまとめていくのですが、これがなかなか大変な作業です。今回、メインでその作業をまとめてくれたバリサクのHちゃんが非常に上手なまとめかたをしてくれて大活躍でした。もちろん、まとめ役でなかったメンバーも含め、みんなが協力的に動いたおかげです。

 

さて、一部さいごの曲は今回の演奏会メイン曲、「もののけ姫セレクション」。

アンケートコメントでは、やはり打楽器に対するコメントが多かったように感じました。
『和太鼓よかった!』『迫力があった!』『鳥肌がたった!』などなど。

もののけ姫セレクションでは、どの楽器も大活躍ですが打楽器の威力を感じざるをえませんでした。
打楽器が曲に与える影響力、すごいですね。和太鼓は打楽器パートリーダーのお知り合いからお借りしたものだったのですが、この場を借りて御礼申し上げます。和太鼓がなければこの曲は完成しませんでした。

個人的にはこの曲、冒頭が不穏な空気感かつ緊張感MAXで始まるので、そこで鳥肌がたってもらえたら(?)嬉しいな…と思いつつ、終盤の美しいメロディーのほうで『感動した』という意見も多かったかもしれないなと感じています。
和声の美しい柔らかいサウンドはクラリネットを中心とした木管が生み出す音色で。力強いインパクトある場面はトランペットを中心に金管楽器が。全体を支える低音グループがしっかりしているからこそ表現の幅が広がり、中低音がサウンドの響きを増やす。それぞれの楽器がそれぞれの役割を果たし、一曲を作り上げます。

アンケートコメントでは色んな楽器をお褒め頂きましたが、『バリトンサックスが良かったです。』『バスクラがしっかり聞こえて来て良かった』『Euphのハリのある豊かな響きがEuphらしくとても素敵でした』『トロンボーンの高音かっこよすぎて好きです』といった、一見目立たない気がする(←ほんとはそんなことないんですが)楽器をお褒め頂くとニコニコしてしまいますね。「おっ、そこに気がつくとはお客様、なかなかツウですね!さすが!」みたいな気持ちになります。

 

そして一部終了。

「ふい~半分終わった~。さーて着替え着替え」と、奏者たちは楽屋に戻ります。
一方打楽器+αメンバーは舞台の配置転換。ドラムセットの準備等々で忙しく動き回り…
ステマネと演奏会のまとめ役団員はタイムテーブルの確認。

団ポロシャツに着替え、二部開演です。

「ドラゴンクエストⅠ序曲」から始まった第二部。
二部がはじまる前、舞台袖のホルンパートはこんな会話をしていました。
「ホルンパートはドラクエが終わったらお役御免だ。あと一曲だけ頑張ろう」
「ドラクエが終わったらもうあとは気楽でOK」
「え、いやオレはそのあとの曲でソロあるから気が抜けないんですけど…」

と、まあこんなかんじで、ドラクエにかけるホルンパートのプレッシャーは結構あったりしたのです。
ホルンパートの今回の演奏会の目標は、「リキまない」でした。
少ない人数で音量を出さなければいけなかった時代もありましたが、ようやくメンバーに恵まれ5人体制で吹けることになった今回の演奏会。一人一人が頑張りすぎるよりも「5人で揃える」ことを第一に、パート練習もしたようです。
練習の成果は出た…はず!?

第二部ポップスステージでいちばんお客様ウケがよかったと思われるのは、「お酒ソングコレクション」という曲。

その名の通り、お酒にまつわる曲がメドレーになっていて、TVCMで使われていた曲などもたくさん入った楽しい一曲です。この曲の中で、「乾杯!」と叫ぶ演出があるのですが、練習中の話の流れで指揮者になぜか指名されたバリサクWくんが担当することに(!)練習中は本気の声量ではやりませんが、本番は別です。それはそれは良く通る良い声で「カンパーイ!!」と叫んでくれました。

かけ声に応える形で、全員の「「「カンパーイ!!」」」

この演出は楽譜に書いてある演出ですが、ただ普通にやるんでは面白くない。ということで足立先生は…
「お客さんがびっくりするくらい大きな声でバリサクWさんが『乾杯!』って叫ぶと良いね。『カンパイ!』じゃなくて『カンパーイ!』でいきましょう」
「で、ほかの皆はそれを裏切ってシーンとしたりせず(笑)、全力で『乾杯!』と叫ぶように」
というような話をしていましたが、打ち合わせ通りにいったので大成功です。

アンケートコメントでも、多くの人から『「乾杯!」の声が良かった』と、声を褒められるという異例の事態(!?)。皆様に楽しんでいただけたようで何よりです(^ω^)

そうそう、冒頭に紹介した集合写真二枚目のポーズの答えは「カンパーイ!」のポーズでした。
今回の演奏会では、奏者にとってもこの曲のインパクトは強めだったのかもしれません。

 

ポップスステージはソロがたくさんありますが、今回一番の注目を浴びたのがオーボエ。
オーボエフューチャーの「風笛」という難しい曲を、見事に吹ききりました。

アンケートコメントではたくさんのお褒めの言葉をいただいていましたが、「オーボエってこんなに美しい音がするんですね」というコメントを見て、改めてその楽器の持つ魅力を伝えられるというのも奏者冥利につきるのではないかな、という気がしました。

ソリスト達は緊張との戦いの中、みんな見事に演奏していました。ほんとに尊敬します。

ムードメーカーの打楽器はいつものとおり元気よく♪

リズムの難しかったCHICAGOコレクションには苦労しましたが、練習のかいあってなんとか形にすることができました。

天候の悪い中にも関わらず、これだけたくさんのお客様にお越しいただき、演奏を聴いていただけたことは本当に嬉しいことです。皆様、ありがとうございました。

そして、演奏会を支えてくださったステマネ、録音撮影スタッフ様、会場スタッフの皆様、本当にありがとうございます。スタッフの方々のお力がなければ演奏会は成立しません。また、何回かお世話になっている磯子公会堂のスタッフの皆様も、いつも親切にご対応いただき大変感謝しております。ありがとうございます。

 

こうして、よこはま吹奏楽団第八回定期演奏会は終演いたしました。
演奏会レポートもこれにて終了!長かった!お付き合いいただきありがとうございました~(∩´∀`)∩

 

~おまけ①~

Q、トロンボーンのミュート落下事故は起きなかった?
A、「ガシャーン」て音が聞こえなかったので大丈夫だったはずです。ヨカッタヨカッタ。

 

~おまけ②~

久しぶりの打ち上げ!
乾杯の音頭はもちろんバリサクくんです。

「かんぱーい!!!」

打ち上げが久々すぎたせいか、みんななかなかに元気よく飲んでました。
二次会参加者も多かったとか。元気なのは良きことかな!

お疲れ様でした!