尊敬されるパートリーダー
4月。年度が変わりましたが、皆さんは環境など変わりましたか?
管理人の会社には新入社員が数名入り、初々しく挨拶をしていました。あのたどたどしく話す感じ、非常に応援したくなりますし、声を張って無理している新人さんを見ると「そんなに頑張らなくていいよ…」と思ってしまいます。一方、まわりが頑張りすぎている中で超マイペースな話しかたをする新人さんがいたりすると、「おっ、いいぞいいぞ!そのままでいてくれ~!」と思ったり。
いったい何の話だ。
さて、4月はじめの練習日は、桜もまだ見頃でした。
練習会場の窓からも桜が見えて、指揮者の背景が桜の景色に。ちょっと光って見えづらいですが…
吹奏楽部の経験者なら、「パートリーダー」という存在をご存知だと思います。
そう、各楽器(パート)のリーダーのことですよね。
今回はパートリーダーのお話です。
団体によってその役割は色々だと思いますが、よこはま吹奏楽団ではパートリーダーは次のように定義されています。
「パートの代表者としてパートを把握し、演奏面・運営面を円滑に行うよう努める。
パートメンバーへの諸連絡や練習出欠の管理を行い、パート内の演奏に関して責任を持つ。」
おそらくどこの団体のパートリーダーも、演奏面に関してのまとめ役になっていると思います。自然と演奏技術の秀でた人がパートリーダーを担っているように思いますが、演奏面を調整したり、パート練習する場合、演奏に関して課題を見つけアドバイスできるような人物が適役なのでしょう。
しかし、それは簡単なことではありません。
アマチュアバンドでは人に教えられるほど高い技術を持っている人は少ないですし、専門的に音楽の勉強をしてきた人はほとんどいません。仮に知識や技術があっても、それだけでいいとも言えないのが難しいところ。
なぜなら、課題やアドバイスは伝え方が難しく、言葉を選ぶのも大変です。その人の人柄、話し方、態度など、いろんな要素が合わさって相手に伝わります。
たとえば、高い演奏技術を持っているけど練習に全然参加しないパートリーダーだったらどうでしょうか。
たまに練習に参加して、パートメンバーにああだこうだとアドバイスをしていたら、他のメンバーからしてみれば「まず練習参加しようよ」という気持ちになりそうです。
また、演奏面に関する察知能力はもちろん、パートメンバーの性格を把握し、伝え方を工夫したり配慮できる察知能力を持っている人のほうが、パートを円滑にまわしていけるように思います。
…と色々書いてますが、正直なところパートリーダーだって他の団員と同じで限られた時間でしか演奏できないですし、皆と同じように自分の練習にヒイヒイ言いながらやっていて、心の余裕だってそんなにあるわけじゃないはず。
今回、なぜパートリーダーの話を書いているかと言うと、パートメンバーがべた褒めするパートリーダーがいたから。
話が前後しますが…この日の練習後、一部団員で中華屋ランチに行ったのです。
美味しそうですね~
海老炒飯と、かた焼きそばみたいなのが人気なようでした。
麻婆豆腐もいいですよね。
話がそれました。
で、このときに普段はなかなか話せない団員と話したりする中で、「打楽器パートリーダーがすごい」って話を打楽器メンバーから聞いたのです。
現在打楽器は6名にまで増えましたが、それでも一人何役もこなす必要があり…
タンバリン片手にスティックを持って…
こんどは両手でスティック持って…
あっちこっち叩いてほんとに忙しそうです。(;´・ω・)
ああ、ウィンドチャイムもあった…
こんな調子だと、自分のことで精一杯になりそうですよね。
ティンパニやコンサートバスドラムなど、大型打楽器は練習回数も少ない分、担当奏者は本当に限られた時間で形にしていかなくてはいけません。
そんな忙しい打楽器ですが、打楽器パートリーダーは自分の担当楽器をこなしつつ、パートメンバーの音もしっかり聴いているようで、合間をぬってはアドバイスをしてくれるんだそうです。
「自分の演奏もして忙しいはずなのにどうして他の音も聴けているんだろう?」
「距離が離れているのに何故見えているんだろう?」
と、パートメンバーは不思議がりつつもアドバイスがもらえることについて感謝しているようでした。
休憩時間は休憩ではなく、もはや個人練習時間と化している打楽器パートですが、その貴重な個人練習をしたい時間にもパートリーダーは打楽器パート内のフォローをしています。責任感でそうしているというより、「もっと良い演奏がしたい」という想いがあるからできるのかもしれません。
ためしに、打楽器メンバーに「アドバイスされて、うっとうしく思ったりしないの?」と聞いてみたところ、「全然です!本当にありがたいしパートリーダーがすごすぎるから尊敬しかない」との返答が。そ、そうなのか~!( ゚Д゚) 同じパートだからこそわかるすごさってあるんでしょうね。
管理人も時々、練習中の打楽器のやりとりを聞いたりしますが、パートリーダーは「こうしなさい」という言い方ではなく「こうしたほうがいいかも」というかんじの伝え方で、具体的なアドバイスをしているようです。
技術やその他諸々ひっくるめて、尊敬されるパートリーダーってすごいなと思います。そして、アドバイスを素直に聞き、より良くしようという熱意を持つパートメンバーもすごいなと思います。こうやって、演奏に関するやりとりのなかで信頼感が生まれ絆ができていくっていうのはなんだかいいものです。
性格的には穏やかなメンバーが集まっている打楽器パート。
でも音楽にかける情熱は熱く、演奏会ともなれば本番のノリを最大限盛り上げてくれる頼もしいパートです。
合奏中は、管楽器がつかまっているときに待ち時間が長くなってストレスを感じることもあるのかな、という気がしますが、忍耐強い打楽器メンバーは文句も言わずエア練習をしながら(!?)待機している様子に、管理人はいつも「えらいなあ」と思っていたりします。
次回演奏会も、打楽器の見せどころが盛りだくさん!
どうぞお楽しみに!
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おまけ
バリトンサックスのナナメがけになってるやつが好きです。by管理人
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