非言語情報が大事!?ブログの意味とは

この記事を書いているのは2022年最終日。
今回は久しぶりに管理人です。

今年もいろいろありましたが、皆さんにとってはどのような年だったでしょうか。
よこはま吹奏楽団は指揮者が転職したりホール抽選に全滅して打ちひしがれたり打楽器がプチフィーバーしたり初の電子チケット導入でアワアワしたりなど色々ありましたね・・・

管理人の今年前半は人生初めて社畜となり数カ月間虚無状態だったのですが、「社畜になるとここまで思考回路が低下して生命の危機を感じるほどになるのか・・・」と実感し戦慄していました。その後トドメのようにコロナに感染し10年以上ぶりの高熱を出し朦朧としたりと忙しい日々が過ぎ・・・
そんな管理人はすっかりブログ更新がおざなりになっていたのですが、それを見かねて助けてくれたのが最近の記事を書いてくれているNO.2さんです。(もっと良い呼び名はないものか)
NO.2さんは「団員はみんなで団の仕事を分担するのが当たり前」と感じてくれているようで、誰かに仕事が集中してしまうことを心配してくれる心優しきお方です。そう、こんな素敵な団員が集まるのがよこはま吹奏楽団なのですよ。(ここぞとばかりに持ち上げる)

NO.2さんのおかげでブログ更新も回復しはじめ、演奏会アンケートでも「ひそかに楽しみにしているブログも更新が増えてきて嬉しいです。」とお言葉をいただき嬉しい限りです。ひそかに、ではなく全面的に楽しみにしていただいていいんですよ!!(*´ω`*)

(12月、練習場所の近くにある立派な銀杏が見事でした)

2022年を締めくくる記事は何を書こうかなと考えながら見切り発車で書き始めましたが、ブログの話でも書きましょうかね。
12月の練習風景写真を交えながら・・・。

今年NO.2さんにブログを手伝ってもらうにあたり、改めてこのブログで何を伝えたいのかを再確認しました。一般的に吹奏楽団のブログ内容は「活動記録」ですが、それを載せる主な目的は「団員集め」ではないでしょうか。
「どこかのバンドに入ろうかな~」と探している人にとって、見知らぬ楽団へ見学に行くのは結構エネルギーの要ることだと思います。「知らない人しかいないの怖いし、練習の雰囲気が合わなかったら嫌だし、自分の演奏技術でついていけなくて冷たい目で見られたらどうしよう…」という気持ちになりますよね。

また、横浜市は一般吹奏楽団が多いのでたくさんある楽団から選ぶという作業もなかなか大変だと思います。仮に自分の楽器を募集している楽団が5つあったとして、そこからどうやって選んでいくのでしょう。
主な練習場所までの距離感とか、その楽団の活動方針とか、演奏レベルとか、いろいろあると思いますが、雰囲気も大切です。実際に見学に訪れる前に候補を絞るため、少しでもその楽団の雰囲気を知りたい、と思ったら練習風景がわかるブログ・SNSなどを見にいくでしょう。

(素人には違いがよくわからないタンバリンたち)

入る楽団を探している人にとって「事前情報」と「実際に行って感じた雰囲気」に大きな差がないほうが自分に合う楽団を早く見つけられますし、楽団側にとっては「楽団に合う人に来てもらえる確立を上げる」ために「事前情報」と「実際の雰囲気」に大きな差が出ないよう、公開している「事前情報」を工夫する必要があるわけです。これは、見学者のためというよりも楽団側のために非常に重要なことです。

過去の経験から、集団活動がゴタゴタする原因は「活動趣旨に対して価値観の違う人が集まっていること」だと痛感しているのですが、それを起こさないためには「活動趣旨に合う人を集める」ことが大切です。
そこで楽団の方針や活動目的などをHPに色々書いておくわけですが、人間という生き物はどんなに情報を伝えたつもりでも相手にはぜ~んぜん伝わってないそうで、伝える側が思っているより遥かに相手には伝わっていないんだとか。ちょっと違いますが、ものごとの伝わり方については「メラビアンの法則」が有名で非常に興味深いです。

メラビアンの法則(メラビアンのほうそく)とは、矛盾したメッセージが発せられたときの人の受けとめ方について、人の行動が他人にどのように影響を及ぼすかを判断するアルバート・メラビアンが行った実験についての俗流解釈である。

(中略)

感情や態度について矛盾したメッセージが発せられたときの人の受けとめ方について、人の行動が他人にどのように影響を及ぼすかというと、話の内容などの言語情報が7%、口調や話の早さなどの聴覚情報が38%、見た目などの視覚情報が55%の割合であった。 メラビアンの法則 (Wikipediaより)

(マレットを迷う打楽器団員)

例を挙げてみると・・・
<言語情報=HP・ブログ文章等>
「楽団のポリシーは”全力で元気に演奏を楽しむことです!毎回の練習を皆楽しく仲良く真剣に演奏しています!」
<視覚情報=練習風景の写真>
(うつむいて暗い表情の団員達や、演奏時の姿勢がだらしない様子、楽器を雑に扱う様子等が写った写真が載っている)

この場合、楽団ポリシー(言語情報)よりも写真から感じられる雰囲気(視覚情報)を重視する傾向があるということになり「あ、この楽団は本当に元気に真剣に演奏している感じじゃないな・・・」と思われるのでしょう。

(銅鑼の音をしみじみと感じている打楽器団員の図)

非言語情報は重要ってことですね。
だから、楽団のありのままの雰囲気を伝えるためには練習風景の写真を載せることも有効なのです。

管理人は、演奏中の団員達の真剣な眼差しが好きです。楽譜を必死に追っている目も、指揮棒に集中する目も。

演奏しているうしろ姿もいいですね。

(すばらしく鮮やかな青髪団員)

「活動趣旨に合う人を集める」ために、伝えられる事前情報はなるべく伝えておく。つまり、ブログはただの「練習記録」ではなく「楽団の雰囲気や大事にしていることを伝えるためのツール」というわけです。

もちろん、写真だけでは伝わらない「聴覚情報」という音楽活動では一番重要な部分があるので、見学者の方には実際に来ていただいてから検討してもらいたいところですが!もしかすると事前に入手した「言語情報と視覚情報」を覆すものがあるかもしれません(良い意味でも悪い意味でも)。思ってたのと違ったな~、となっても、それは見学者さんにとっても楽団にとっても良いことですね。

先ほど「ブログは楽団が大事にしていることを伝えるためのツール」と書きましたが、それを伝える対象は見学者の方だけではなく、団員、団員の家族、応援してくださっている方々も含まれます。

特に、団員に向けては「裏でがんばってくれているメンバーのことを知ってもらう&団の趣旨を思い出してもらう」という目的も込められています。活動に慣れてくると「誰かが何かを担当してくれている」ことが当たり前のように感じて感謝の気持ちを忘れたり、団の趣旨を忘れたりするものです。裏でがんばってくれている団員のことは、なんとなくは知っていても具体的に話したり伝えたりする機会はなかなかありません。

楽団という集団活動は色んな人の支えがあって成立しているものですから、そういうものがブログを通して伝わり、団員がお互いに感謝の気持ちを持って活動出来たら良い循環が生まれるのでは、と感じています。

今年の練習の中で、指揮者の足立先生がしみじみと
「立派な編成になったなあ。始めた頃は低音楽器なんて一人もいなかったし、クラリネットは一人だけだったのに。みんなよく集まってくれたよね。」
と言っていました。

人数も集まり編成として落ち着いてきた今のよこはま吹奏楽団は、「メンバーを集める」段階を抜けて次のステージにランクアップしていくのかもしれません。あ、まだまだ募集中なパートもありますし(トランペットとか!ファゴットとか!)新しいメンバーも歓迎ですよ!それに、今いるメンバーだってずっと同じではありません。社会人バンドは常にメンバーの移り変わりがありますからね。
2022年に入団してくれた団員は6名。なかなか飲める機会が作れませんが、新しいメンバーとも仲を深めていきたいものです。もとからいる団員同士も。
2021年は実施できなかったセクション別レッスンも、レッスンの先生方のご協力により今年は実施することができました。来年もさらに演奏技術を磨いていきたいですね!

というわけで・・・
来年5月は、クラシック曲を含めた定期演奏会を開催します!どうぞお楽しみに!

さらに先の話ですが、2024年4月には一大イベントを計画中!いずれ詳細をお知らせしますのでこちらもお楽しみに!

2022年、今年もよこはま吹奏楽団を応援してくださった皆様、演奏会にお越しいただいた皆様、スタッフとして支えてくださった皆様、本当にありがとうございました。
見学中の方、これから見学しようかな、と思っている方は2023年よろしくお願いします!(2月中旬頃には見学を締め切る予定ですので、ぜひお早めにご検討ください!)

それではみなさま、良い年末年始をお過ごしくださいね~  (^ω^) /

 

~おまけ~

この日はリズム隊のバスパートがいなかったので代役を手拍子でやってくれた打楽器メンバー。ポップス曲でリズム隊いないのはものすごくやりづらかったのですが、指示されてないのに自然とこういうフォローができちゃうところ、いいですね (^o^)