試行錯誤!?の録音話

昨年9月、よこはま吹奏楽団・演奏係の記事(「指揮者のいない練習と下振りの難しさ」)を書いたときに「次回は録音担当を引き受けてくれたバスクラさんの話を・・・」みたいなことを書いてから・・・はや数カ月・・・

すっかり他の記事を優先させて保留になり続けていました。
というわけで今回は録音の話。

さいしょに大事なことを書きますが、団員のみなさんはとりあえず
録音聴きましょうね!!!

さて、演奏係の相談で「練習録音をとろう!」となったのには色んな理由がありました。
演奏を客観的に聴いて気づきを得ることはもちろん、指揮者合奏で言われたことを確認できる、練習を欠席した団員も練習内容を確認できる、などなど。

主な目的は、演奏係が指揮者不在時に下振りをする際の”活用できる情報”を得るため、という部分が大きく、何をどこまで練習したのか、何ができていないのか、できていない部分の指揮者のアドバイスはどのようなものだったかなど、再確認するための手段として活用しようというものでした。

楽団では、ほどほどに高性能の録音機材をもっているのでそれで録音します。

なんでもそうですが、機材って初めて使うときちょっと戸惑いますよね。
みなさんは説明書読むのが苦にならないタイプですか?管理人は読まずにカンでいじくるタイプで、にっちもさっちもいかなくなったら説明書を読みます。購入した家電製品も本当は高度な機能があるのに気がつかずに最低限の機能しか使ってないような気がしてますが、まあ困ってないので別にいいか・・・あぁ、でもニコンの一眼レフカメラは未だに使いこなせてなくて宝の持ち腐れだなと反省しています。

録音担当を引き受けてくれたバスクラさんは、それまで録音機材をいじることが多かった管理人から「だいたいこんなかんじだよ!あとは説明書見てね!よろしく!」という雑な説明を受けて機材を使い始めました。(かわいそうに)

管理人もよくわかっていませんが、音声データというものはファイル形式が色々あり、有名どころは「MP3」とかでしょうか。楽団所有の録音機材は、ふつうに録音するとデフォルトで「WAV」というファイル形式になっていました。

「MP3」と「WAV」って何が違うの?というのを簡単に言うと、「MP3」より「WAV」のほうが音声データが圧縮されていないぶん高音質。ただ、ファイルサイズが大きくなるというデメリットも。でも、実際に聞き比べてみると人間の耳で聴きとれるかとれないかというレベルの違いだったりするみたいで、我々のような目的で使う場合はそんなにこだわらなくてもいいようです。

管理人が録音機材をいじっていたときは、団員に音声共有するために「WAV」を「MP3」へ変換させるという一手間があり、これがまあ~~~時間もかかって面倒だったのです。なので、バスクラさんには「毎回の練習録音をとって共有するのも大変だから、できるときだけでOK」という話をしていました。

しかし!賢いバスクラさんは録音機材の使い方をマスターし、どんな設定にすれば扱いやすいファイルサイズになるのかなど色々と検討してくれたのです。

バスクラさん「調べてみたら「WAV」ファイルではなく、「MP3」ファイルになる設定で録音できるみたいです!それに、ファイル容量が大きくなりすぎないように設定調整してみました!」

管理人「そんな設定できたのか!今までのファイル形式変換の手間は一体・・・!」

ちゃんと調べないとダメですね。

それでも、録音担当者には他の手間もあります。
たいてい練習録音は最初から最後までぶっ続けで何時間もとってしまうので、それをそのまま共有しようとすると長すぎてしまいます。共有しやすく聴きやすい長さにするためには、録音データを曲ごとにカットしたり、という編集作業があるのです。
それを、ほぼ毎回の練習でやるのはかなり大変です。頭が上がりません。

管理人は録音をするという話になったときにちょっと心配になったことがありました。それは以前、別団体のこんな話を聞いたからです。
「練習録音を毎回とって、演奏に活かすために良い音質で聞きやすいように編集して団内に共有してくれる団員がいる。ものすごくありがたくて自分は毎回聴いているんだけど、他の団員は全然聴いてなくて再生回数も少ない。とてももったいないし申し訳なく思う」と。

楽団の活動のために役立つことを誰かが引き受けてくれるのはとてもありがたいことです。
が、それが習慣化して当たり前のように思ってしまったり、大切にできなくなってしまうのは避けたいことですね。
自分のためでもあるけどみんなのためにコツコツやっていることが、誰にも何も反応をもらえなくなってくると、「なんだかなぁ」というやるせない気分になることもあります。

任意団体である趣味の団体が気持ちよく活動するためには、まずは誰かの労力に気づくこと。
そして、「いつもありがとう!」と感謝の気持ちを伝えましょう!

さて、そんなわけで練習録音は続けてられいるのですが、ちょっとしたハプニングもあったり。

~ハプニング① 録音パー事件~

バスクラさん「す、すみません。今日の録音全部パーでした・・・」
演奏係メンバー「「「なぜに!?」」」

これは合奏終了後の片付けの際、録音機材の停止ボタンを押す前にコンセントがぶっちり切られたようで、録音記録がとんでしまったようです。

演奏係メンバー「よし、じゃあ団員皆にコンセント抜かないでねって伝えとこう!」

(2週間後)

バスクラさん「すみません、また録音パーになってました・・・」
演奏係メンバー「なんだって!誰がコンセント抜いたんじゃ!また注意喚起しとこう!」
バスクラさん「コンセントにも注意書きの札をつけておきますね」

その後もう一回くらい同じことがあったような気もしますが、最近は大丈夫みたいです。ヨカッタヨカッタ(*´ω`*)

~ハプニング② 使えそうで使えない謎コード~

バスクラさん「すみません、なんか電源コードが機材に刺さらないんですが何か間違ってますかね?」
管理人「ん?刺すとこなんていくつもないから間違えようがないんじゃ・・・アレッ、刺さりそうで刺さらんぞ・・・なんだこりゃ端子サイズが違う?向きの問題?いやちがうか?んっ?なんで?」
バスクラさん「はじめはいくつかコードがあったような気もしますが前回までちゃんと刺さる電源コードあったのに・・・今は刺さらない謎のコードしかなく・・・一体どこにいったのか・・・」
管理人「う~む、今あるこの謎コードは何用なのか・・・(←それもよくわかってない)とりあえず刺さるコードがないんじゃ電源つかないから、刺さるコードを買いなおそう」

その後、ちゃんと刺さるコードを入手して録音機材が復活しました。
なんだ刺さるコードって。
(なお、録音機材を預かっていたのはバスクラさん以外にも複数人いたので、バスクラさんを責めたりしちゃいけませんよ・・・)

というわけで、練習の質を高めるべく工夫しつつ、4月の演奏会へ向けて準備をすすめています。
予約数は800席を超えました!まだまだご予約受付中です!全席指定の事前予約制ですので、お早めにご予約ください。詳細はこちらからどうぞ

 

~おまけ~

「テンポ変化の合図の出し方など、指揮者の真似ができれば団員合奏でももっと良い練習ができるかも」ということで稀に録画も試みたりしています。
スマホを固定しているカメラスタンド?は、当団インスペクターの私物で娘の運動会などで活躍している代物だそうです。
楽団用のスタンドを購入しても良いと思いますが、まだ活躍頻度がそんなでもないので検討中?

 

~おまけ2~

今回の練習風景写真、ちゃんと見た人は「なんか空きイスが多いな・・・?」と感じたことでしょう。
団員はその理由を知っていますが、その話はまた次の次くらいに。
4月演奏会の出演者が集まる、100人超の合同練習回の様子もお伝えします!
お楽しみに~!